ボクの上司はアメリカ人

外資系企業に勤めて9年目。日々起こるフラストレーションとハピネスのブログ。

トーマスの勤務時間

ワークライフバランスと副業が社会人に少しずつ認知される昨今。

皆さんはどんな勤務時間で働いていますか。

 

ボクの上司トーマスは、家族想いです。

そのためトーマス家ではトーマスが家族の朝食を作るようです。

そして母娘で毎朝のように女性の口喧嘩が行われるようです。

どうやらトーマスはその仲裁に入るのが日課のようです。

 

ほぼ毎日上記の理由により、トーマスの出社時間は11時です。

バツが悪そうに出社することもあれば、大概大きな体の割に、スッと自分の席につき、トーマス専用の扇風機の電源を入れます。

タチが悪いのは、どうして自分が朝遅れてたの不幸話が始まる時です。

またよくあるのは、本社と昨夜遅く電話会議をしていたから、バランスを取るため朝遅く出社したと主張する時です。

社員一同トーマスの出社時間についてすでに興味がありません。

 

トーマスは現場を離れているため、日本の顧客やサプライヤーとのマネジメントレベルでの関係性維持が求められるのですが、トーマスはこの能力と努力が著しく弱いです。そのため、日課にしているような業務や面会予定などはありません。

主に会社メールを一読し、インターネットサーフィンをし(主にスポーツ欄とゴシップ欄、今でいうフェイクニュースも好きです)、一生懸命仕事に打ち込んでいる部下のやりとりにいきなり横から口を出し、邪魔をします。

ボクの会社は夕方以降に業務が立て込むことが多く、電話が鳴り、Eメールを打ち込んでいると、仕事を探さないトーマスは、"今日は大して忙しくなかったな、先に帰る"と支社に言い放ち帰って行きます。

 

日本には今でも日本独自のコミュニケーションが良し悪しはあっても存在します。

飲みニケーション、たばコミニケーションが代表的でしょうか。

全てが悪いわけではないにしろ、部下とのコミュニケーションはその環境や関係性にあわせてとった方有益なはず。トーマスはこれもありません。部下を連れて”一杯飲んで”息抜きをすることもなく、”同じ釜の飯を食う”意識もない。仕事を通じて培われるべき信頼と関係性は"上司と部下"である設定の上では自然と遵守されるものとの勝手な認識がある。それがボクの上司トーマス

 

 

僕の上司トーマス

トーマスはアメリカ人。

西海岸出身の50歳。

日本支社に赴任してから15年。

住まいは麻布十番。趣味はゴルフ 、ハンディシングルの腕前。

一人娘は5歳。奥様は旧ソビエト連邦の一国出身。

日本語は観光に困らない程度話せて、文字は漢字が読めるため意味が理解できる。

日本語の話し言葉は尊敬・謙譲・丁寧語などまわりくどい表現を使わない限り7割程度理解できる厄介なレベル。

 

性格は、感情的。憤慨した時とストレスに耐えかねた時はアンガーマネジメントが必須なレベル。大の皮肉屋。ビッグマウス

時間は大概守らない。悪いことは大概人のせい。

 

良いところもあります。

感情の起伏が大きいため、優しい時とはとことん優しい。素直。隠し事が得意ではない。相手を理解する努力がある。家族想い。人の努力や苦労を認める。

 

そんなトーマスがリーダーのチームに配属になり、下についてから9年。

トーマスがチームリーダーから、営業部長を経て、日本支社長になって今3年目。

 

日増しに仕事をしなくなり、いや、できなくなり、リーダーシップが低下し、努力もしなくなる。駐在員ステータスを失わないように、そして解雇にならないようアメリカ本社へのゴマスリが顕著。その分、責任とタスクが部下に垂れ流し。仕事人としても人間として筋がブレブレで一人で意思決定できないものだから、トーマス支社長としてのファンクションに疑問しか感じない社員が多数の中、一番長く一緒に働いているボクのストレスも限界を越えることが多くなってきたところ。

 

とりあえず、席替えでトーマスから一番遠く離れてみた8月下旬でした。

 

 

はじめまして。

何の縁があってか今の会社に入って早9年目の夏が終わった。

 

勤めている会社はアメリカ資本で、最初についた上司がアメリカ人のトーマス。

今もトーマスはボクの上司。

 

当たり前になってしまったトーマスとのやりとり。

トーマスから受ける毎日のストレス、フラストレーション、たまにあるハピネスを徒然に書いていく。

 

いつ自分の勤めている日本企業が外資系企業に変わってしまうかわからない世の中。

 

もちろん、外資系企業に勤め、充実した毎日を過ごしている人も多いはず。

 

いろんな働く環境がある中で、ここに書いていくことが、ボクのストレス発散と誰かの役に立てたらいいなと思う。